ガルファニタスは1934年、オランダのブレダでW.H.J Thuring氏によって設立されました。家族経営の会社は金属部品のニッケルおよびクロムメッキ加工から始まり、理髪店の椅子や病院のベッドの生産によって事業を拡大します。1953年、オーステルハウトに新たな生産施設を開設し、その後、現在のベースラインとなる学校用家具の開発、製造、販売が開始され、戦後、今日まで国内外で発展を遂げる企業へと成長しました。オランダ国内でガルファニタスという名前は耐久性と機能性を兼ね備えたデザインとして認知され、学校からスタジアムの座席にまでシェアが広げられています。第二次世界大戦からヨーロッパの情勢を取り巻く数十年を経て、堅実で耐久性のある建築の代名詞となった同社は、オランダにおけるミッドセンチュリーのモダニズムを定義する実用的なスタイルの確立に一躍を担った現存のメーカーです。
S16は、Galvanitas(ガルファニタス)が1950年代後半から60年代初めに、学校、オフィス、病院、ダイニングホールなどの公共施設でのヘビーユーズに耐えられるよう、安価で実用性と耐久性が織り込まれたデザインとして製作されました。 その後、国内の多くの施設にシェアが広がり、同社の代表的な製品として認知されるようになった椅子の一つです。 一度は生産停止となったものの、ヴィンテージとして世界中にファンを持つS16は、2014年に生産を再開。 Jean Prouve,Wim Rietveld,Friso Kramerらの工業製品の流れを汲んだシンプルで工業的な外観と豊富なカラーバリエーションが、時代や環境を超越し、住宅から商業施設、様々な空間で使用されいます。